しかし、イスラエルは、自国の国際法違反の軍事行動が「容認」されたと受け止めています。G7の努力が水の泡です。

さらに注目されるのが、石破茂首相の対応です。首相は当初、イスラエルによるイラン攻撃を「強く非難」する声明を発表しました。しかし、G7声明への署名後には、イスラエルの自衛権を「確認」する立場に転じた形となり、結果的に当初の批判的姿勢を事実上撤回したとも受け取られかねません。

また、米国の影響が声明の文言選択に影響を与えた可能性も指摘されています。トランプ政権はG7共同声明への署名を拒否する意向を示しており、その影響で声明の内容が米国の立場に配慮したものになったのではないかとの見方もあります。