アンデルソン・ロペス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは7月17日、ブラジル人FWアンデルソン・ロペスがシンガポール1部ライオン・シティ・セーラーズFCへ完全移籍すると公式発表。現地メディアが移籍金額やシンガポール移籍の決め手を報じている。

 シンガポール『Straits Times』が伝えたところによると、ロペスの移籍金は150万ユーロ(約2億6,000万円)より低いとのこと。ブラジル1部ボタフォゴFRや、サウジアラビア、UAE国内クラブからのオファーを拒否して、シンガポールに新天地を求めたというが、本人はセーラーズ加入の理由をこう語ったという。

 「オファーを受けた時はもちろん、シンガポールについてあまり詳しく知らなかった。だけど、まわりの人に聞いてみるうちに、家族にとって良い場所だと気づきました。クラブとも(彼らのプロジェクトについて)話し合った後、これが正しい選択だと確信しました」

 妻、5歳の息子、1歳の娘にとって、シンガポールの生活環境が良いと思ったというロペス。横浜FMでは2022シーズンのJ1優勝に貢献したほか、2023シーズンから2年つづけてJ1リーグ得点王のタイトルを獲得。結果を残し、2024シーズン終了後には新たに複数年契約を結んでいた。

 しかし、2025シーズンはリーグ戦20試合の出場ながらもわずか2ゴール。4月の浦和レッズ戦後、スティーブ・ホランド元監督のスタイルを批判したことは大きな話題になったが、Jリーグの情報を専門に扱う海外メディア『japaofc』は横浜FM退団の理由について「西野努氏がスポーティングダイレクターに就任して以降、役員からの評価低下が移籍決断の大きな理由のひとつだ」「横浜FM退団という決断は、主に経営陣との軋轢、そして長年の貢献と献身的なプレーに対するクラブ内部での扱いの悪さによるものだ」などと伝えていた。