暑さは完全に「夏」に突入したものの、例年であれば梅雨真っ只中のシーズン。ジメジメした気候が気になる時期である。

ところで読者諸君は、電気ケトルの内側にできる「白い汚れ」の正体をご存知だろうか。

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■ケトルの中にできる「白い斑点」

電気ケトルを使用していると、内部に白い斑点ができてくる。

汚れが気になりつつも「お湯を沸かす」というケトルの性質を考え、「煮沸消毒しているからセーフ」と自分に言い聞かせ、そのまま使用し続けている人は少なくないだろう。

以前、Sirabee編集部が全国の10~60代の男女544名を対象にアンケート調査を実施したところ、白い汚れを「カビ」と考えている人は、全体の14.2%と判明した。

ケトルの汚れグラフ
(画像=『Sirabee』より引用)

なお、性年代別の回答傾向を見ると、10〜20代の男性は半数近くが「カビ」と認識していることも分かった。

ケトルの汚れグラフ
(画像=『Sirabee』より引用)

続いては、こちらの汚れの正体および、洗浄法について、タイガー魔法瓶に詳しい話を聞いてみることに。

■白い汚れが溜まるとこんな事態に…

じつは、こちらの汚れはカビではない。

その正体について、タイガー魔法瓶の担当者は「水に含まれるミネラル成分です。水の中に含まれているミネラル成分(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)が、本体内側とステンレス底に付着し、本体内側とステンレス底が乳白色・黒色・虹色などに変化したり、サビのような赤い斑点ができることがあります」と説明している。

汚れた電気ケトル
(画像=『Sirabee』より引用)

なお、人体に有害な物ではないが、「ミネラル成分が溜まると、お湯が出にくくなったり、湯わかし中の音が大きくなる原因になります。汚れが目立ってきたら、クエン酸洗浄をしてください」と、注意を喚起していた。

こうした汚れを「防ぐ」方法としては、電気ケトルに水を半分入れ、スポンジで洗ってすすぎ、柔らかい布で拭き、残り湯を捨てる手順の手入れが有効だという。なお、お湯を残したままにすると、本体内側とステンレス底が変色してしまったり、ニオイの原因となるので要注意だ。

また、前出の通り件の汚れは「水に含まれるミネラル成分」が原因である。

こちらを踏まえ、タイガー魔法瓶の担当者は「ミネラルウォーターやアルカリイオン水など、ミネラル成分を多く含む水を湯沸かしした際は、より小まめにお手入れしてください」とも呼びかけていた。