「ちゃんと説明したのに、どうして伝わらないんだろう?」。実は伝えることと伝わることは、まったくの別物。伝える側の情熱だけでは届かず、相手の受け取り方や状況、さらには言葉の設計にまで気を配らなければ、伝わる人にはなれないのです。では伝わる人になるには何が必須なのでしょうか。
そこでSirabee取材班は、伝わる人になるための秘訣について聞いてみました。
■曖昧語を排除する
「結局、何が言いたいの? って思われる人って、結構曖昧な言葉を使っていたりする。断定するのが苦手な人もいるけど、ここぞというときは、ある程度はっきり言いきって、補足として懸念点などを伝えるといいんじゃないかな?
『たぶん』『きっと』って言葉が多いと、結局どっち? ってなるし、誤解や認識のズレも生じる」(30代・女性)
■主語と目的を明確にする
「例えばだけど、単に『お願いします』と伝えるより、『明日までに○○の書類の確認をお願いします』と、誰にいつまでに何を求めているのかを明確に伝える方が安全。
『お願いします』だけだと、伝えた方はAの書類をお願いしたつもりなのに、相手はBの書類のことだと思っていたということもあるからね」(20代・女性)
■聞く力が必須
「伝えるうえで、話すことと同じくらい聞く力は大事! 聞いてもらうために必須なのは相手の話をしっかり聞いて、相手の伝えたいことを読み取ること。
人の話を聞かない人の話って、質問の意図とズレていたりするから、延々と『どういうこと?』ってやり取りをして、無駄に時間を食うことがある」(30代・女性)
伝わるかどうかは話術や語彙の多さより、相手を理解しようとする姿勢があるかどうかで決まります。ご紹介したようなことは、高度なテクニックというよりも想像力と思いやりの延長線上にあります。伝わる人とは、つまり「相手の立場で言葉を考える人」なのではないでしょうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ 美佳)