野球評論家の高木豊氏が15日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ここにきて低迷する広島東洋カープに喝を入れた。

■課題は野手陣に…

動画収録時点で6連敗(15日夜の試合に敗れ7連敗)のカープ。低迷の原因は得点力で、連敗中の平均得点は1.5点、ちなみに4得点以上挙げた試合は6月22日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦まで遡るという惨状だ。

レギュラーを頻繁に組み替え試行錯誤する現状を見て、高木氏は「負けている時はだいたいそうなるんだけど、勝っている時からそれ(打線組み替え)をやるから、負けだしてから何をやっていいか、わからなくなっているな」と指摘。

■“1番末包”は「意図がわからない」

7月5日の対読売ジャイアンツ戦では1番バッターにパワーヒッター・末包(すえかね)昇大を置く“奇策”で臨むも延長12回までチームは無得点でドロー。

高木氏はその試合をアシスタント・森藤恵美と回顧し「1番末包をどう思う? ないよな? 俺もないと思う。絶対にないと思う。意図がわからない」とこぼしつつ、「一番バッターとしての可能性が広がったとして、じゃ、ずっと一番打ち続けるのかっていうとそれは違う」と、チームの方針に疑問を呈した。

■「迷いながら新井監督は戦っている」

高木氏はさらにカープにゲキを入れるべく「ずーっと迷いながら新井監督は戦っているような気がする」「誰をどう(育成)したいのか全くわからないのよ。チームの中心・小園海斗(の守備位置)をコロコロ動かすし…」とバッサリ。

チーム復活の鍵はディフェンスにあると持論を展開し、「各選手に責任をもたせること。責任がなさすぎる。ポジションを含めてコロコロと変えるから」とコメント。「責任持ってやっているのはファビアンとモンテロくらいだよ」と言い切っていた。

■「めちゃくちゃ的確」とネットで反響

珍しく辛口コメントで終始した今回の動画だが、そこには「カープの力はそんなものではない」と奮起促す“愛”も感じられた。

ネットでは「思ってることを忖度なく言ってくれるからありがたい」「すげーよくわかる」「めちゃくちゃ的確」「広島に来て新井さんと対談してアドバイス上げてください」と称賛の声が上がっている。

■高木豊氏が分析する「いまの広島カープ」

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(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤