浦和レッズ 写真:Getty Images

 元ブラジル代表DFアドリエウソンには以前、浦和レッズ移籍の可能性が取りざたされていたが、Jリーグ参戦は実現せず。オリンピック・リヨンから中東クラブへの移籍が正式決定し、FWマテウス・サウダーニャ(元ジェフユナイテッド千葉)のチームメイトになっている。

 アドリエウソンは2019年6月にU22ブラジル代表の一員として第47回トゥーロン国際大会に参戦した実績の持ち主。MF旗手怜央(現セルティック)やMF田中碧(現リーズ・ユナイテッド)ら擁するU22日本代表との決勝戦でもベンチ入りしたほか、2023年10月にはA代表にも招集されていた。

 そのアドリエウソンに浦和からの関心が報じられたのは、ブラジル1部ボタフォゴFRからリヨンへの期限付き移籍期間が満了となった2025年1月。当時、フランスメディア『RMC』は「浦和やトルコ1部トラブゾンスポルなどと交渉中」と報じていたが、浦和は争奪戦で敗れ、ベルギー1部アンデルレヒトへの半年レンタルで決着している。

 アンデルレヒト移籍後、ベルギー1部リーグ7試合の出場で1ゴールを挙げ、上位6クラブのプレーオフでも3試合でピッチに立っていたアドリエウソンだが、同クラブへ完全移籍とはならず。7月16日にUAE1部アル・ワスルSCへの復帰が決まったが、中東メディア『アッシャルクル・アウサト』によると、移籍金は220万ユーロ(約3億7,200万円)であり、ボーナスは90万ユーロ(約1億5,300万円)。アル・ワスルSCは最大310万ユーロ(約5億2,400万円)を支払う見込みだという。

 なお、アル・ワスルSCは先日、ハンガリー1部フェレンツヴァーロシュTCからサウダーニャを完全移籍により獲得。移籍金は500万ドル(約7億2,200万円)にのぼるとみられる。一方でパリ五輪U23日本代表DF内野貴史をUAE1部ディーヴァFCへ期限付き移籍により放出。内野は2024年8月にドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフから加入し、2024/25シーズンのUAE1部リーグ戦で11試合に出場していた。