川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは日本代表FW山田新をスコットランド1部セルティックへ完全移籍により放出する一方、セルビア1部FKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サドから元U19セルビア代表FWラザル・ロマニッチを獲得する模様。海外メディアが報じているが、クラブのとある公式発表が外国人選手を迎え入れる可能性を匂わせるものだと話題になっている。

 ロマニッチの去就を巡っては、現地メディア『zurnal』が7月9日にJリーグ移籍の可能性を報じると、『meridian sport』は15日に「川崎とヴォイヴォディナはすでに合意」と報道。移籍金150万ユーロ(約2億6,000万円)+ボーナスという条件で、川崎への加入が決定的だという。

 選手本人は今週にもメディカルチェックを受ける見込みだが、クラブが14日に「通訳スタッフの募集」を公式サイトにてアナウンスした時点で、外国人選手を獲得する可能性を指摘する声は挙がっていた。このスタッフ募集では、応募条件として「英語またはその他外国語(例:ポルトガル語、スペイン語など)による実務レベルの通訳が可能な方」「多様な文化や価値観への理解があり、柔軟に対応できる方」と案内されており、書類による応募締切日が7月28日必着となっている。

 現在27歳のロマニッチは、セルビア1部レッドスター・ベオグラードの下部組織出身。セルビア、ギリシャの複数クラブを渡り歩き、2023年にセルビア1部FKジェレズニチャル・パンチェヴォへ移籍すると、公式戦56試合の出場で19ゴールと結果を残し、2025年1月にヴォイヴォディナへ完全移籍。ヴォイヴォディナ移籍後、2024/25シーズンの後半戦でも公式戦17試合の出場で5ゴール5アシストと結果を残した。

 なお、川崎はAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2024/25シーズンで準優勝したことにより、総額660万ドル(約9億5,700万円)の賞金を獲得。日本代表DF高井幸大をトッテナムへ完全移籍により放出したことにより、500万ポンド(約10億円)という巨額の移籍金が支払われるほか、山田の移籍金は150万ポンド(約2億9,000万円)とみられる。