
ラ・リーガのレアル・マドリードは、ポルトガル1部のベンフィカからDFアルバロ・カレーラスの獲得を完了し、今後は保有選手の整理を開始するようだ。現在、マドリードが新たな補強を実現するには既存戦力の放出が不可欠であり、その中で最も移籍の可能性が浮上しているのが、ブラジル代表FWロドリゴだ。
ロドリゴにとって2025年は厳しい年となっており、シャビ・アロンソ監督就任後も状況は改善されていない。FIFAクラブ・ワールドカップ2025では1試合しか出場機会が与えらておらず、今2025/26シーズンの出場時間はさらに限られる可能性がある。こうした背景から、ロドリゴの去就を巡る協議が近くマドリードで行われる予定となっているようだ。
ロドリゴには、プレミアリーグのアーセナルが継続的に関心を示してきたが、ここに来て同リーグのリバプールも争奪戦に加わったようだ。スペインメディア『Diario AS』によれば、ラ・リーガのバルセロナやブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンから関心を寄せられているリバプールのFWルイス・ディアスの退団が「五分五分」と見られる中、リバプールは代役としてロドリゴをリストアップ。ディアスが退団する場合、正式にマドリードへ獲得オファーを提示すると報じられている。
ただし、移籍は一筋縄ではいかない。ロドリゴには長期契約が残っており、マドリード側は売却の義務も緊急性も感じていない。さらに、同クラブは移籍金として1億ユーロ(約171億8,455万円)を要求しており、この金額はリバプールがディアスに設定している評価額と同水準とされる。交渉の主導権はマドリードにあり、リバプールにとって厳しい展開が予想されている。