バルセロナ 写真:Getty Images

 選手が長期離脱から復帰するのは、クラブにとっても本人にとっても朗報だ。試合に出場できない状態が続くことは、どんな選手にとっても望ましくない。ラ・リーガのバルセロナでは、最近ようやく1人の若手有望株が復帰を果たした。

 同クラブに所属するMFマルク・ベルナルは、昨2024/25シーズンの飛躍が期待されていた中盤の選手で、バルセロナの下部組織での活躍を経て、クラブのハンジ・フリック監督の構想に組み込まれていた。順調にトップチームで存在感を示し始めていたが、2024年8月28日のラージョ・バジェカーノ戦(2-1)で前十字靭帯を損傷し、約1年の離脱を余儀なくされた。

 そのベルナルは7月16日に、長期のリハビリを経てようやくチーム練習に合流したことが様々なメディアで報じられた。復帰に際して注目されたのは、故障以前と比較したフィジカル面での変化だった。

 スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』によれば、ジムでのトレーニングによって腕や脚の筋肉が大幅に増強され、最新の練習写真でも明らかにその成果が見て取れるという。

 ベルナルは身長192cmという恵まれた体格により、高身長の面で既に存在感を放っていた。ただし評価されるべきは彼のフィジカルだけでなく、むしろ技術面の優秀さにこそ注目が集まっている。元バルセロナユース指導者からも、ベルナルの得点力が過小評価されているとことが同報道で指摘されている。

 クラブは現在、同選手の状態を慎重に見極めており、グループ練習も一部参加にとどめている。段階的な復帰のために、個別のトレーニングプランも導入されているとのことだ。