
川崎フロンターレはEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)日本代表FW山田新をスコットランド1部セルティックへ完全移籍により放出する見込み。16日をもってチームを離脱することが正式決定しているが、かわりにセルビア1部FKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サドから元U19セルビア代表FWラザル・ロマニッチを獲得するという。
ロマニッチの去就を巡っては、現地メディア『zurnal』が7月9日に「クラブ名はまだ秘密にされているが、ロマニッチが日の出ずる国に向かう可能性は刻一刻と高まっている」と報道。Jリーグ移籍は既定路線とみられていたが、ヴォイヴォディナのロシア遠征に帯同。13日のゼニト・サンクトペテルブルク戦でメンバー入りしていただけに、一部で移籍消滅の可能性も取りざたされていた。
しかし、現地メディア『meridian sport』は15日に「ロマニッチはまもなく川崎の新加入選手になる予定だ」とリポート。「川崎とヴォイヴォディナはすでに合意。移籍金150万ユーロ(約2億6,000万円)が支払われるほか、将来的にはボーナスが発生する可能性もある」と伝えているが、選手本人は今週末までにメディカルチェックを終える予定だという。
また、『zurnal』によると、ヴォイヴォディナは同選手を移籍金60万ユーロ(約1億1,000万円)で獲得したが、売却額は180万ユーロ(約3億1,000万円)にのぼるとのこと。『meridian sport』の報道内容を踏まえると、移籍金とボーナスをあわせて180万ユーロに達する可能性も考えられる。
現在27歳のロマニッチは、セルビア1部レッドスター・ベオグラードの下部組織出身。セルビア、ギリシャの複数クラブを渡り歩き、2023年にセルビア1部FKジェレズニチャル・パンチェヴォへ移籍すると、公式戦56試合の出場で19ゴールと結果を残し、2025年1月にヴォイヴォディナへ完全移籍。ヴォイヴォディナ移籍後、2024/25シーズンの後半戦でも公式戦17試合の出場で5ゴール5アシストと結果を残した。