
2026年6月11日から7月19日にかけて、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催されるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会。48か国による104試合がアメリカ、メキシコ、カナダの3か国を舞台に行われる。大会期間中には約650万人の来場が見込まれており、史上最大規模の大会となる。FIFA(国際サッカー連盟)は、出場国のサポーターや開催都市を訪れる観光客によるチケット需要の高まりを見越して、複数回に分けた販売フェーズを設定する見通しだ。
そんな中、FIFAは初回のW杯チケット販売を9月10日から開始すると発表した。この販売フェーズは抽選形式で行われ、複数回にわたる販売段階のうちの最初の期間にあたる。
チケット販売が始まる時点では、開催国であるアメリカ、メキシコ、カナダの3か国だけは、それぞれ自国のグループステージの試合が「いつ」「どこの会場で」行われるかをすでに把握している。ただし、「どの国と対戦するか」はまだ決まっていない。
グループステージの全対戦カードは、2025年12月上旬に予定されている組み合わせ抽選会で発表される予定だが、FIFAは現時点で抽選会の日時や開催場所を明らかにしていない。
そのため、抽選前に販売されるチケットは対戦カードが未確定の会場別チケットや、試合日時と開催地が未定のチーム別チケットとなる見込みで、各国サッカー協会に対しても販売枠が割り当てられるとみられる。
チケットの購入には、FIFAの公式ウェブサイト上でFIFA IDの作成が必要となる。
なお、一部のチケットはすでに販売済みで、FIFAは2025クラブW杯と2026W杯のセットチケットを提供していた。これはアメリカで開催されたクラブW杯のチケット販売促進を目的としたとみられる。
また、クラブW杯で導入された動的価格設定(ダイナミックプライシング)を2026W杯でも採用するかどうかについて、FIFAはまだ発表していない。