マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン 写真:Getty Images

 ラ・リーガのバルセロナは7月13日にメディカルチェックを完了し、14日からハンジ・フリック監督のもとでプレシーズンに臨んでいる。24日にはアジアツアーに向けて日本へ出発し、27日にJ1のヴィッセル神戸と戦い、その後は韓国でもプレシーズンマッチを行う予定だ。

 そんな中、同クラブに所属するドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、チームとは別にジムで単独トレーニングを続けている。クラブは14日と15日のチームセッションにも同選手が参加していないと発表しており、アジア遠征への帯同も現時点では未定のようだ。

 テア・シュテーゲンは2014年にバルセロナへ加入し、2016年以来、正守護神として定着していた。しかし今2025年夏、同リーグのエスパニョールから移籍金2500万ユーロ(約43億円)でGKジョアン・ガルシアが加入したことで、GKの序列に変化が生じた。クラブはテア・シュテーゲンに退団を打診していると報じられているが、本人は残留と正GK奪還を希望しているようだ。

 しかし、クラブはテア・シュテーゲンが、来年の2026FIFAワールドカップ(W杯)でドイツ代表の正GKを目指すためには継続的な出場機会が必要であることを踏まえ、今後、自身が起用されないことが明確になれば、現在の残留希望から一転して移籍を受け入れる可能性があると見ている。

 今2025/26シ-ズン、クラブはガルシアを正GK、GKボイチェフ・シュチェスニーを第2GKに据える方針で、テア・シュテーゲンは出場機会を得るのは困難な状況だ。