野球評論家の高木豊氏が15日、自身のYouTubeチャンネルを更新。藤浪晋太郎が、横浜DeNAベイスターズ入りを決めたという報道を受け現状を分析した上で、「藤浪にとっては好条件が揃う」と期待を寄せた。
■「甘いことではない」と評した高木豊氏
制球難が露呈した結果メジャーで成績を残せず、マリナーズ傘下3Aタコマを6月にリリースされていた藤浪。
15日、各メディアが「DeNA入り決断」と報じたことを受け、高木氏は「(評価されたのは)潜在能力だよな。でも、このままいったんじゃ投げられない。アメリカでとっちらかっている人間が日本に来てまとまるかといえば、そんな甘いことではない」と現状を分析した。
■DeNAのテクノロジーで「再生」
DeNAといえば、最新テクノロジーを活用したチームの強化施策。昨年はAIを試合戦略や選手育成に活かし、チームを26年ぶりの日本一に導いた。
高木氏は、「色々なテクノロジーを使って直していこうとするんだろうけど、それがハマるかハマらないかだな。…サイボーグみたいになるんだろうな」とジョークを交ぜつつ今後の藤浪に期待を寄せる。
■環境変化がプラス要因
課題である制球難については「(直るかは)わからない。初めての試みかもだが、例えばDeNAで制球難の選手がテストケースでやったら改善されたとか、これまでのデータはあるはずなので、活かしていくはず」と高木氏。
アメリカもデータ野球が主流だが、「英語だとなかなか(データ解析を)理解できない部分もあったかと思う。日本語になれば理解しやすい。あとボールも変わる。アメリカのボールは今更だけど滑るし、アメリカ自体が乾燥しているからね」と、環境変化がプラスに働くことを挙げ「藤浪にとっては好条件が揃う」と予想していた。
■藤浪は復活できるか?
最速165キロの剛速球、キレ味鋭いカットボールを武器に阪神タイガースで活躍した藤浪。しかし2016年シーズンより突如制球難に苦しめられ、一部では「イップス(精神的なトラウマなどから思い通りに投球できなくなる症状)」と指摘する声もあった。
環境を変えるべく挑戦したメジャーでも思うように成績が伸ばせず(7勝8敗、防御率7.18)、再びのNPB復帰。31歳、藤浪にとっては正念場となる。
■高木豊氏の「藤浪晋太郎」分析
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(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)