渡辺剛 写真:Getty Images

 FC東京出身の日本代表DF渡辺剛は、ベルギー1部KAAヘントからのステップアップ移籍に向かっている模様。すでにFW上田綺世擁するオランダ1部フェイエノールトやアヤックスからの関心が報じられているが、ヘントが渡辺の放出に向けて動いているという。

 ベルギー『Voetbal』は7月15日、ヘントの守備陣を特集。これによると、ヘントはモロッコ1部AS FARラバト所属DFハティム・エッサワビの獲得で合意。選手本人は今週中にもメディカルチェックを受けて、正式契約を結ぶ見込みだという。

 このエッサワビの獲得合意を受けて、『Voetbal』は「ヘントは守備陣の入れ替えに注力している。渡辺が近いうちに移籍する可能性は十分ある」とリポート。モロッコ代表センターバックが渡辺の後釜という見方を示したが、日本代表DFの移籍先候補には触れていない。

 渡辺は2021年12月にFC東京からKVコルトレイクへ完全移籍。コルトレイク時代の2022/23シーズンにベルギー1部リーグ全試合でフィールドプレーヤー唯一のフルタイム出場を達成するなど、ベルギーで実績を積み重ねてきた。

 ヘントとは2027年6月まで契約を残しているが、2025年4月末にフェイエノールト移籍の可能性が取りざたされると、5月にはアヤックスからの関心も報じられている。ただ一方で、オランダ『FR12』は5月13日の時点で「フェイエノールトは渡辺の獲得を断念」と報道。移籍金を巡る交渉で折り合いがつかなかったとみられる。

 2023年夏のヘント加入会見で「もう一度日本代表でプレーしたいですし、いつかブンデスリーガでプレーをすることも僕の夢です」と、さらなるステップアップを思い描いていた渡辺。同じくベルギーで結果を残したDF町田浩樹が500万ユーロ(約8億4,400万円)でユニオンSGからホッフェンハイムへ所属クラブを変えたことを踏まえると、欧州5大リーグへの移籍となれば、ヘントが移籍金を引き下げる必要があるかもしれない。