エディオンピースウイング広島 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島は韓国1部FCソウル所属のEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)韓国代表DFキム・ジュスンを巡り、海外複数クラブと争奪戦を展開。獲得の可能性は不透明だという。

 韓国メディア『スポーツ朝鮮』は7月9日の時点で、「広島が移籍金100万ドル(約1億4,600万円)、ドイツ2部FCニュルンベルクが40万ユーロ(約6,800万円)でオファーを提示」「中東方面からは100万ドル以上のオファーが届いている」と報道。選手サイドの意向について「欧州移籍を最優先にしている。それが実現しない場合は、Jリーグへ行く」と伝えていた。

 同メディアの記者が15日に伝えたところによると、FCソウルには広島の他にベルギー1部SVズルテ・ワレヘム、デンマーク1部ミッティランがオファーを提示。イングランド2部、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属クラブもソウルにキム・ジュソンの獲得を打診したという。

 また『フットボールアジアン』は「広島はキム・ジュソンの獲得へ120万ドル(約1億7,000万円)のオファーを提示」とリポート。選手サイドは15日のE-1選手権・日本代表戦終了後に決断を下す見込みだという。

 現在24歳のキム・ジュスンは、身長186センチで左利きのセンターバック。FCソウルの下部組織出身であり2021年3月から1年半にわたり韓国国軍傘下の金泉尚武でプレー。2022年9月に兵役期間を終えてFCソウルに復帰すると、同クラブの主力選手として活躍。2025シーズンもリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場している。

 E-1選手権決勝大会最終節の日本戦でもスタメン出場しているキム・ジュソン。欧州方面からの関心が強まっているだけに、選手本人が広島からのオファーを拒否する可能性も考えられる。