クルマにとって直射日光は天敵です。ダッシュボードやハンドル、レザーシートが日光に晒されると劣化や変色が発生します。また、車内温度は50度を超えることがあり、熱中症の危険やエアコンの負担が大きくなるなど様々なリスクがあります。では、どうすれば直射日光を遮ることができるのでしょうか。


手軽にできる暑さ対策として有効なのが、サンシェードの活用です。
サンシェードを取り付けることで、直射日光によるシートや金具の高温化を防ぎ、車内の温度上昇を抑える効果が期待できます。
選ぶ際には、自分の車に合ったサイズのものを選ぶことが重要です。
また、折りたたみ式の蛇腹タイプや、しっかり固定できる吸盤タイプ、コンパクトに収納できる傘型タイプなど、形状や収納性もさまざまなので、使用シーンに応じて選ぶと良いでしょう。

また、サンシェードだけでなく、ウインドウフィルムや簡易カーテンを併用することで、日射による熱の侵入をより効果的に抑えることができます。
断熱タイプのフィルムは紫外線だけでなく赤外線もカットするため、温度上昇を防ぎながら内装の劣化も防止できます。
とくに、小さな子どもが乗車する場合は、直射日光を和らげる手段として役立ちます。

駐車する際に日陰を選ぶだけでも、車内温度の上昇を大幅に抑えることができます。
2023年8月JAFが実施した試験では、気温35度の環境下で車両を1時間駐車した際、日なたと日陰とで車内温度に明確な差が出ることが確認されました。
具体的には、日なたに駐車した場合、車内温度は52度までに上昇した一方で、日陰に停めた場合は45度にとどまっており、約7度の差が生じています。
この結果からも、夏場の車内温度上昇を少しでも抑えるためには、できるだけ日陰に駐車することが有効であると言えます。
また、ボディカラーが濃色系のクルマはとくに熱を吸収しやすいため、注意が必要です。
駐車場選びも夏場の快適性を左右する要素のひとつです。
