
京都サンガ所属の韓国代表GKク・ソンユンは、2025年夏に韓国2部ソウル・イーランドへ移籍する見込み。同選手の母国メディアが移籍交渉の裏側を伝えているが、先日FC東京へ移籍したGKキム・スンギュ(元柏レイソル、ヴィッセル神戸)の去就も影響を与えたという。
韓国メディア『スポーツ朝鮮』は7月14日、同国の移籍市場に精通した関係者から得た情報として「イーランドはソンユンを完全移籍により獲得することで合意。本人は14日に現地入りして、15日にメディカルチェックを受ける」と伝えている。
イーランドはリーグ戦直近7試合で17失点と守備の脆弱さを露呈。5月24日を最後にクリーンシートから遠ざかっており、新戦力のGKノ・ドンゴンは立て続けにビルドアップでのミスを犯すなど、不安定なパフォーマンスを見せているという。
この状況を受けて、クラブはGKを補強ポイントに掲げ、サウジアラビア1部アル・シャバブ・リヤドを2024/25シーズン限りで退団したキム・スンギュをトップターゲットに掲げたものの、契約条件で折り合いがつかず断念。同選手にかわる獲得候補としてソンユンをリストアップしたとのことだ。
そのソンユンについて、『スポーツ朝鮮』は「京都で今季リーグ2試合の出場にとどまっていたソンユンは、強い母国復帰の意思を示した。曺貴裁監督はバックアッパー1番手のGKが不在になることを理由に反対していたが、年俸の一部破棄も辞さない強硬的な姿勢を見せたことにより、最終的には移籍を容認した。年俸では日本で貰っていた額に到底及ばない」と綴っている。
現在31歳のソンユンは、セレッソ大阪でプロキャリアをスタートも、韓国代表GKキム・ジンヒョンからレギュラーを奪えず、2015年に北海道コンサドーレ札幌へ移籍。札幌では加入1年目から正守護神として活躍し、2016年にはJ1昇格に大きく貢献していた。