
Jリーグでは、以前から過密日程による選手のコンディション悪化が問題視されている。サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督をはじめ一部クラブの指揮官から異論が沸き起こっているが、清水エスパルスの反町康治GM(ゼネラルマネージャー)はこうした声を否定的に捉えている。
テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで15日に公開された『サカろう』では、日本サッカー協会(JFA)のスポンサーであるホテル業界大手『アパグループ』の元谷一志社長兼最高経営責任者(CEO)や反町氏らが出演。同氏は日本サッカー界における過密日程の捉え方について、こう持論を述べている。
「Jリーグでも(試合が)週中に入ってくると連戦だって言葉を使うが、ヨーロッパではもう週中にほとんど試合が入っていることが多い。日本もそういうのが当たり前という感覚でないといけない。中2日だと、インタビューされた監督さんが『この連戦でJリーグはどう考えているんだ?』というインタビュー記事が出るじゃないですか。でも、海外はそんなの当たり前。そんなこと言う監督はひとりもいない」
「ヨーロッパは年間60試合くらいやっている。日本はミニマムで38試合。プラスアルファでルヴァンカップと天皇杯。それでもだいたい50試合。それで苦労しているとか、疲弊しているとかと言うのはおかしい」
過密日程を巡っては、2024年9月に広島が正守護神のGK大迫敬介を日本代表招集により欠く中、YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦(対名古屋グランパス)、天皇杯準々決勝(対ガンバ大阪)、J1リーグ第30節(対鹿島アントラーズ)に中2,3日で臨み、ルヴァンカップと天皇杯で敗退という結果に終わった。
スキッベ監督は鹿島戦後のインタビューで「日本サッカー協会、Jリーグにうまく日程を組んでもらえなかった」などと不満を漏らしていたが、過密日程の捉え方で反町GMとは大きく異なっている。