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連日の暑さで、全国的に熱中症で搬送される人が増加するなか、10日放送の『Nスタ』(TBS系)では、気をつけたい「時差熱中症」について特集。危険な“NG行動”について紹介した。

【動画】注意したい「時差熱中症」

■夜になって症状が…

先月の熱中症による搬送者数は全国で1万6,900人を超え、集計開始以来最多に。連日のように熱中症への警戒が呼びかけられている。

そんななか、番組では注意したい「時差熱中症」について取り上げた。

医師の伊藤博道氏によると、昼間に暑さを感じながら作業や運動をしていた人が、体にこもった熱さなどから、夜になって熱中症の症状が出てくることが。時間差で症状が出ることから「時差熱中症」といわれるという。

熱中症の症状でクリニックを受診した人の6割ほどが時差熱中症で、強い日差しのなかで登下校をした中学生が、翌日になって頭痛や倦怠感、発熱といった症状が出たというケースもあり、注意が必要だ。

■自宅で発症

日中の炎天下では体に熱が蓄積され、その後帰宅しても室内の温度が高かったり、水分を取らなかったりして、体の熱が放出されにくい状態が続くと、徐々にダメージを受けて、自宅でも熱中症を発症してしまう。

受けたダメージを正確に把握するのは困難だが、食欲不振、運動をしていないのに筋肉痛になる、何となくだるい、重い、といった不調を感じる場合には、ダメージが蓄積されている可能性があるとのこと。

■「帰宅直後の入浴」にも注意

注意したいポイントのなかでも、とくに意外なのが「帰宅直後の入浴」。入浴してシャワーを浴びたりすると、汗をかいてしまう。この発汗が水分不足になってしまうリスクがある。そこで、入浴は水分を補給してからがベストだという。

これには、出水麻衣アナウンサーが「えーっ!」と声をあげてびっくり。「汗をすぐ流したいから入っちゃいますけど…」と困惑した様子で話す。

井上貴博アナウンサーは「帰宅中に飲むんでしょうね、それだとすると、たぶん。水分ってことですよね」と、帰宅前に水分補給をしておくことを提案していた。