北アイルランドの風と共に世界最古のメジャー「全英オープンゴルフ」が帰ってくる。2025年大会の舞台は、2019年の熱狂を呼び覚ましたロイヤル・ポートラッシュGC――切り立つ海岸線と深いバンカーが、再び世界の頂を目指すプレーヤーに牙をむく。
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【注目ポイント1:全英オープンゴルフの歴史】
全英オープンは1860年にスコットランドで始まり、ゴルフ界で最も歴史あるメジャートーナメントとして知られている。リンクスコースでの開催が特徴で、自然の地形と気象条件がプレーに大きな影響を与える。今回の舞台ロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブは、1951年と2019年に続き、今回が3度目の開催。特に2019年大会では、地元出身のシェーン ローリー(アイルランド)が優勝し、大きな感動を呼んだ。
【注目ポイント2:優勝争いの行方は?】
世界ランキング1位のスコッティ シェフラー(アメリカ)は、2025年シーズンも絶好調。既に3勝、そのうち全米プロゴルフ選手権では初制覇を収めている。その他にもマスターズ4位、全米オープン7位タイと安定した成績を残しており、今回も優勝候補筆頭だろう。
北アイルランド出身のロリー マキロイにとって、地元での開催は特別な意味を持つ。2014年に初優勝を成し遂げているが、今回と同じ舞台だった2019年には予選落ちの悔しさを味わった。今回はその雪辱を果たす絶好の機会。彼の強力なドライバーショットとリンクスでの経験は、優勝への大きな期待を抱かる。
2024年の全英オープンで優勝したザンダー シャウフェレ(アメリカ)は、今シーズンまさかの絶不調でポイントランキングも57位と厳しい状況。ただ、彼の安定したスイングと戦略的なプレーは、リンクスコースでも高い適応力を示すだろうし、それは昨年の優勝が物語っている。ここは復活のチャンスになるかもしれない。