ビクトル・ギェケレシュ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルが今2025年夏の補強ターゲットとして注目していたスウェーデン代表のFWビクトル・ギェケレシュに関して、ポルトガル1部スポルティングCPとの合意に達したと様々なメディアで報じられている。難航していた交渉の決め手となったのは、何だったのだろうか。

 スポルティングは当初7000万ポンド超(約139億円)を要求しており交渉は難航していた。しかし、交渉進展した背景には、ギェケレシュの代理人が本来受け取るはずだった移籍金の10%を放棄するという異例の決断があった。これにより、移籍金は基本5500万ポンド(約109億2,145万円)に加え、確約された成果ボーナス860万ポンド(約16億8,113万円)を含む総額6360万ポンド(約126億3,055万円)で合意に至ったとされている。

 プレシーズン初日にギェケレシュがスポルティングへの合流を拒否したことで、同選手とクラブの関係は悪化していた。一方で、アーセナルのスポーツディレクターであるアンドレア・ベルタ氏は一貫してギェケレシュの獲得を推し進め、交渉が困難な局面でも誠実な対応を続けてきたようだ。

 ギェケレシュはアーセナルと5年契約で合意し、今週中にも移籍が完了する見通しとなっている。

 ギェケレシュはスポルティング加入後、公式戦102試合で97ゴールを記録しており、より大きな舞台のプレミアリーグでのプレーを求めていた。

 なお、アーセナルはすでにスペイン代表MFマルティン・スビメンディ、元ブレントフォード主将MFクリスティアン・ノアゴール、GKケパ・アリサバラガを合計7100万ポンド(約140億8,512万円)で獲得している。