
SC相模原はホーム移転報道で注目を集めるなか、7月12日に相模原ギオンスタジアムで行われた明治安田J3リーグ第20節で福島ユナイテッドと対戦。『相模原市ホームタウンデー』と銘打って開催された一戦で、相模原市の本村賢太郎市長が来場しなかったことも話題を呼んでいる。
福島戦では、相模原市に在住・在勤・在学の方から抽選で1,000名を無料招待する企画を実施。スタジアム外周エリアでは「さがみはらブース」が設置されるなど、相模原市に関するイベントが実施された。その『相模原市ホームタウンデー』では、試合前に相模原市の石井賢之副市長から激励の挨拶が。SC相模原後援会会長でもある本村市長は、2025シーズンのJ3開幕戦と同じくスタジアムに姿を現さなかった。
SC相模原は相模原駅北口地区土地利用計画で多目的スタジアムを含む提案が見送られたこともあり、海老名市内を候補地とするスタジアム整備計画をJリーグに提出。報道によると、本村市長はクラブの対応に苦言を呈したというが、同市長が相模原のホームゲームに来場しなかったことを巡っても、賛否含めて様々な意見が沸き起こっている状況だ。
新スタジアム構想を巡っては、SC相模原、三菱重工相模原ダイナボアーズ、ノジマステラ神奈川相模原、ノジマ相模原ライズの4チームと、他のステークホルダーと形成したコンソーシアムが複合施設構想を提案。しかし、市は「民設民営による実現」「民間事業者への用地の無償貸し付け不可」といった前提条件を満たしていなかったとして、同コンソーシアムの提案を見送っている。
なお、相模原ギオンスタジアムは収容人数およそ6,000人と、J2ライセンスの交付基準(1万人以上)を満たしていない。SC相模原は6月30日までにスタジアム整備計画を提出したことにより、J2ライセンス交付の条件を満たしたが、依然として相模原市との関係は良好とは言えなさそうだ。