レアンドロ・トロサール 写真:Getty Images

 ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンが今2025年夏の移籍市場で複数のターゲット獲得に難航している。選手が同クラブへの移籍を拒否するケースに加え、高額な移籍金や他クラブへの移籍決定など、様々な要因が重なり、補強計画は停滞している。

 そんな中、ドイツメディア『Sport Bild』によると、バイエルンはウイングの新たな補強候補として、プレミアリーグのアーセナルに所属するベルギー代表MFレアンドロ・トロサールの獲得を検討しているという。バイエルンのスポーツディレクターであるマックス・エバール氏は、同リーグのリバプールに所属するFWルイス・ディアスに対して5200万ユーロ(約89億6,332万円)のオファーを提示していたが、リバプール側が放出に応じる姿勢を見せなかったため、トロサールが代替案として浮上している。

 トロサールはベルギー代表として45キャップを誇る攻撃的MFで、現在30歳。アーセナルは契約延長を望んでいるが、選手本人はまだ判断を保留しているという。その背景には、トロサールが7月に代理人を変更したことや、バイエルンを含む複数のビッグクラブからの関心をうけていることが挙げられている。

 バイエルンは今夏のターゲットにしている選手の多くが若手中心である中で、30歳のトロサールは例外的な存在だが、その分移籍金は比較的抑えられる可能性がある。また、バイエルンへの移籍が噂されているシュトゥットガルト所属のFWニック・ウォルトメイドの移籍金がさらに高騰した場合、クラブは費用対効果の観点からトロサールの獲得を本格的に検討する可能性がある。