高井幸大 写真:Getty Images

 日本代表DF高井幸大は先日、川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ完全移籍。プレミアリーグでの成功が期待される一方、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台に立てない可能性があるという。

 英メディア『フットボール・インサイダー』は7月13日、CLの出場登録枠について展望。メンバー漏れの可能性がある選手にクロアチア代表DFルカ・ヴシュコヴィッチの名前を挙げた上で、日本代表センターバックのプレーレベルについてこう主張している。

 「高井は日本代表として4試合に出場しているが、プレミアリーグやCLへの適応は困難である。CLに出場できないのは残念だろう。J1リーグとプレミアリーグの間にあるレベルの差を埋めることが求められているが、CLに出場しなくてもそれは十分に困難だ。CL出場を逃しても落胆する必要はない。ミッキー・ファン・デ・フェンのような選手たちとの競争の中で、彼のキャリアはまだ比較的初期段階にあるからだ」

 トッテナムのセンターバック陣では、ミッキー・ファン・デ・フェンとクリスティアン・ロメロが主力選手であるが、2024/25シーズンはいずれもコンディション不良に悩まされた。この2選手の他にも、ラドゥ・ドラグーシンやケヴィン・ダンソが控えているが、ベン・デイビスは高井の加入により出場機会減少の可能性があるとして、退団を望んでいるという。

 500万ポンド(約9億9,600万円)という巨額な移籍金でJクラブから直接プレミアリーグへの挑戦を果たし、トッテナムと5年契約を結んだ高井。プレミアリーグのレベルに適用することが今後の課題であり、実現可能かという点では確かに未知数だ。

 しかし、AFCチャンピオンズリーグエリートの舞台でFWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)とのマッチアップを制したことは留意すべきポイント。現地メディアによる控え選手としての評価を覆すようなパフォーマンスを期待したいところだ。