マルク・カサド 写真:Getty Images

 今2025年夏の移籍市場で活発な動きを見せるプレミアリーグのアーセナルが、さらなる中盤の補強に向けて注目選手への接触を開始したことが明らかになった。

 UKメディア『CaughtOffside』によると、アーセナルはラ・リーガのバルセロナに所属するMFマルク・カサドの獲得について打診したという。バルセロナ側はこの21歳の有望株に対し、移籍金として約4300万ポンド(約84億5千万円)を希望しているとのことだ。

 カサドは守備的な中盤の選手として活躍しており、相手の攻撃を寸断するインテリジェンス性や運動量、そしてボール奪取後に即座に前線へ展開できるパス能力に定評がある。

 また、本職の中盤だけでなく、右サイドバックやセンターバックとしてもプレー可能な柔軟性を持ち、こうした特徴がアーセナルのミケル・アルテタ監督に評価されている模様だ。

 アーセナルはすでに今夏、GKケパ・アリサバラガ、MFマルティン・スビメンディ、MFクリスティアン・ノアゴールの3選手を確保済み。チーム全体の選手層を厚くし、複数の大会で戦える体制構築を目指している。そうした中で、さらなる中盤強化策としてカサドをリストアップしたとみられる。

 一方で、プレミアリーグの他クラブもカサドに関心を示している。マンチェスター・ユナイテッドは、パフォーマンスが伸び悩んでいるMFマヌエル・ウガルテの後釜としてカサドを検討しており、チェルシーも負傷離脱中のMFロメオ・ラビアに代わる人材として、同選手の動向を注視しているという。

 カサドの評価は欧州内で急上昇しており、特に守備意識の高さと広いパスレンジはスカウト陣の間でも注目の対象となっている。今後の交渉次第ではプレミアリーグの舞台へ移る可能性があるのかもしれない。