元阪急ブレーブス、オリックス・ブルーウェーブの佐藤義則氏が10日、YouTube『佐藤義則チャンネル』を更新。阪神タイガースが絶好調な理由を語った。
■「打線がすげえってわけじゃない」
動画公開時点で10連勝と、阪神が好調な理由を質問された佐藤氏は「そんなに強いとは思わないね。5、6、7点を取ってるわけじゃないから」と分析。
続けて「打線がすげえってわけじゃない。チャンスを活かして強いって言うだけだから。相手も塁に出ているけど、1本出ない。阪神のピッチャーが抑えている。なんで強いかと言ったら、ピッチャーが点数を取られてないから」と語った。
■タイガース打線の選球眼
佐藤氏は「阪神の打者はフォアボールをよく選んでいるが、セ・リーグ5球団はボール球を打ってピッチャーを助けていて、そこが差になっている」と独自見解。
一方で「本当に強いとなると、いつも打線が5点以上取っているとかね。そうなると、阪神は強いなって言えるんだけど、まだそこまで打線のほうはいってないから。他球団のピッチャーも結構みんながんばっている」と指摘した。
■盗塁やバントの多さも要因に
阪神打線の現状について佐藤氏は「ワンチャンスで阪神は誰かが打つ、 フォアボールで出る、盗塁をする。近本も20個も走って、去年と全然数字が違うくらいみんな走ってる」と近本光司を筆頭に盗塁の多さも要因に挙げる。
また「バントもしかり。ダントツに多い。 1位にいるチームがバントをしていて、下位にいるチームがバントをしないで、点数が取れませんって言ってるようでは、話にならない、本当は。まあそういう差だね。今の阪神の強さは」と語っていた。
■犠打数がリーグトップに
阪神は10日の広島東洋カープにも勝利し、11連勝を記録。交流戦ではパ・リーグ各球団に7連敗を喫したものの、リーグ戦再開後は絶好調で、独走態勢に入った。
藤川球児監督は送りバントを多用しており、9日終了時点で、犠打数はリーグダントツトップの85。また、盗塁も72個で、セ・リーグ1位だ。ランナーを確実に先の塁に進め、得点する野球が功を奏しているようだ。
また、交流戦では失点相次いだ投手陣も調子を取り戻し、9日終了時点でチーム防御率は脅威の1.91。投打が噛み合っている。