キム・テヒョン 写真:Getty Images

 7月15日に開催されるEAFF E-1サッカー選手権の最終節の日韓戦を前に、J1の鹿島アントラーズ所属のDFキム・テヒョンが「鹿島対決」への意欲を語った。日本代表には同じく鹿島所属のGK早川友基とDF植田直通が名を連ねており、クラブチームの同僚との対戦が注目されている。

 キム・テヒョンは7月11日に行われた韓国対香港の試合で先発フル出場し、チームの2-0勝利に貢献。鹿島所属選手が韓国代表としてA代表戦に出場するのは、2018年11月のDFチョン・スンヒョン(蔚山現代)以来6年7か月ぶりとなった。

 同試合後のミックスゾーンでの取材に応じたキムは、代表デビューについて「光栄だが落ち着いて臨んだ」と語り、自身の長所には「左利きによるビルドアップ能力とキック精度」を挙げた。

 また、韓国メディア『スポーツソウル』は、J1での対戦経験を踏まえ、日本代表のFWジャーメイン良(サンフレッチェ広島)とFW山田新(川崎フロンターレ)の2人を、キムが特に警戒すべき選手として挙げたことを伝えた。

 さらに同メディアによると、ジャーメインについてキムは、鹿島のJ1リーグ後半初戦が広島戦だったこともあり、その特徴をよく理解しており、チームメイトに情報を共有しているという。山田についてもキムは「賢くて力のある選手」と評価しつつ、「2人に限らず、すべての選手への警戒が必要だ」と述べた。

 森保一監督率いる日本代表は、今回全員が国内組で、そのうち12人が初招集メンバーだ。こうした中、J1で対戦経験のあるキムが持つ日本選手に関する知識は、韓国代表にとって有益な情報源となっているようだ。

 鹿島のチームメイトからも注目されている日韓戦。キムはチームメイトのMF柴崎岳から「“バチバチやってこい”と言われた」と語りつつも、「互いに尊重した上で激しくぶつかれれば」と冷静な姿勢を見せたことを同メディアは伝えている。