斉藤光毅 写真:Getty Images

 昨2024/25シーズンにEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)へレンタル移籍していたMF斉藤光毅は、6月に期限満了で退団し、ベルギー2部のロンメルSKに復帰した。

 J1横浜FC出身の斉藤光毅は、QPRへの完全移籍やレンタル延長が現時点では報じられていないものの、そのパフォーマンスには注目すべき点があった。

 ノルウェー発のサッカー専門データ配信メディア『Fotmob』によると、斉藤は昨シーズンチャンピオンシップの左ウイングにおいて「ファウル獲得数」で上位10%に入る数字を記録した。ドリブル成功40回、敵陣ペナルティエリア内でのボールタッチ104回をマークし、サイドバックにとって厄介な存在であったことがわかる。

 守備面でもウイングでのタックル成功41回、デュエル勝利186回を記録しており、攻守にわたる粘り強いプレーがデータで示されている。

 斉藤は昨シーズンのチャンピオンシップでは39試合に出場。うち25試合で先発し、3ゴール2アシストを記録した。出場停止と負傷の影響で最後の8試合中6試合を欠場したことが、契約延長判断に響いた可能性も否定はできない。

 それ以前の試合で斉藤は、チャンピオンシップで優勝しプレミアリーグに昇格したリーズ・ユナイテッドや、古豪ダービー・カウンティとの試合でゴールを決めるなど、先発定着の兆しを見せていた。

 新たな国への移籍は、どの選手にとっても慣れるまでには時間を要するものだ。斉藤も昨シーズン開幕直後は調整に苦しみ、初出場のリーグ戦では途中出場からアシストを記録したものの、その後は19試合にわたりゴール関与がなかった。しかし、時間とともに環境に適応し、徐々に本来のパフォーマンスを取り戻した。

 現在はロンメルに戻っている斉藤だが、チャンピオンシップでの経験は今後のキャリアにおいて重要な材料となるはずだ。