サガン鳥栖 写真:Getty Images

 サガン鳥栖は7月12日に行われた明治安田J2リーグ戦で、大分トリニータに2-1で勝利。九州勢同士の対決を制したが、試合終了直後のFW山田寛人の振る舞いが話題に。同選手に対する一部からの批判投稿にも注目が集まっている。

 山田は大分戦でスタメン出場すると、18分にPKを決めて先制ゴールを奪取。57分にベンチへ退いたが、試合終了のホイッスルが鳴った直後、ピッチサイドで相手ベンチの方向に顔を向けて二言三言叫んでおり、後ろからチームメイトに制止されている。

 同選手はイエローカードを貰っているが、試合終了直後の行為が大分ベンチへの煽りという見方が広まっている。また、Xではインターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像から試合終了直後のシーンのみを切り取った動画が拡散。「馬鹿」という表現が盛り込まれた山田に対する誹謗中傷メッセージも確認されるなど、ファン・サポーター等の間で議論が白熱している。

 大分の公式戦では、7月5日のV・ファーレン長崎戦で対戦相手クラブ所属選手に対する誹謗中傷メッセージが確認されたばかり。クラブは「SNS投稿に関してクラブからのお願い」と題して声明を発表しているが、その中で「内容は極めて悪質なものであり、クラブとしてこのような行為は卑劣であり到底許されるものではありません」と一部のSNS投稿を批判。

 「大分トリニータは、いかなる誹謗中傷や差別的な言動を決して容認いたしません。今後もこのような行為が確認された場合、関係機関と連携し、法的措置を含めた厳正な対応を検討いたします」と注意喚起している。再び大分の対戦相手を標的とした心ないSNS投稿が確認されただけに、関係各所の対応に注目が集まりそうだ。