横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは7月12日、イスラエル1部マッカビ・ハイファから同国代表FWディーン・デイビッドを完全移籍により獲得したと公式発表。J1残留へのキーマンとして期待を寄せられる一方で、イスラエル人選手の獲得に対する批判が相次いでいるという。

 Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は、横浜FMの公式発表後にXで「多くの横浜FMの外国人ファンがデイビッドの獲得を受けて、ボイコットを望んでいる。デイビッドがイスラエル人であるからだ」とリポート。「しばらく休むと決めた人もいれば、マリノスの応援をやめることを選んだ人もいる」と、外国人サポーターがチームから離れている現状を伝えている。

 これらの外国人サポーターは、イスラエルが長年にわたりパレスチナ問題を抱えているほか、イランと紛争状態にあることを深刻に受け止めている模様。横浜FMの情報を発信してきた「横浜F・マリノス フランス」というフランス語のSNSアカウントでは、「デイビッドの獲得はパレスチナ人を支援するためのものだ」と皮肉を交えた上で、「この選手がクラブにいる限り、私はもうクラブのニュースを取り上げない。経営陣の恥だ…。J2に落ちてほしい!」とまくし立てている。

 現在29歳のデイビッドは、身長184センチで右利きのストライカ-。イスラエルのFCアシュドッドでプロデビューを果たし、2021年7月にFCアシュドッドからハイファへ完全移籍。ハイファでは4年プレーしているが、通算184試合出場で76ゴール15アシスト。2024/25シーズンもリーグ戦とプレーオフあわせて30試合出場で14ゴール4アシストと結果を残していた。

 なお、デイビッド本人は横浜FM公式サイトを通じて「横浜F・マリノスに加入し、とてもうれしく、ワクワクしています。すばらしいファン・サポーターの皆さんについて、SNSなどでチェックしていました。近く皆さんにお会いできることを楽しみにしています」とコメントしている。