
サンフレッチェ広島は8月にエディオンピースウイング広島でホームゲーム3試合を開催。いずれの試合も全席チケット完売となっているが、一部チケットの転売が確認。クラブはチケット転売に関して声明を発表している。
広島は8月10日に清水エスパルスと対戦するほか、16日にはガンバ大阪、20日にはヴィッセル神戸を迎え撃つ。クラブの発表によると、7月11日時点で3試合いずれも全席完売により、当日券の販売は実施しないとのこと。一般発売前の時点で、車いす席、思いやりシート、ビジターシート(自由席・指定席)、チチヤスカウンターシート(ビジター)をを除く全席種が完売するなど、有料会員の中でもチケット争奪戦が激化しているとみられる。
チケット仲介アプリ『チケジャム』では、7月13日の時点で清水戦のチケットが3件、G大阪戦のチケットが9件、神戸戦のチケットが2件出品。サポーターシート(ホームゴール裏自由席)が1枚12,000円、カテゴリー4(バックスタンド南側)が1枚12,000円と、定価を上回る価格での出品も散見されているが、一般発売前に有料会員がチケットを転売した可能性も考えられる。
この事態を受けて、広島は7月11日に観戦チケットの転売行為に関する声明を発表。「サンフレチケットサービス利用規約およびサンフレッチェクラブ会員規約において、観戦チケットの転売行為を固く禁止しております」と警告したほか、「転売サイト上での取引(入金)成立後、出品者がQRチケットの譲渡を意図的に取り止め、連絡手段を絶つ行為」「弊クラブにて転売者を特定し、個別に注意喚起の連絡を行っているにも関わらず、悪質な転売を繰り返す行為」「転売チケットを大量に入手し、更に高額で転売を行い利益を得ようとする行為」が相次いでいる現状を報告。
「転売の確認がとれた場合には、返金を伴わない当該チケットの無効化のみならず、返金を伴わない会員資格の無効化および強制退会処分、当該チケット購入者が保持する全てのチケット(シーズンチケットを含む)の返金を伴わない無効化措置等を講じてまいります。悪質な事案に対しては、顧問弁護士、警察とも連携し、然るべき対応をしてまいります」とファン・サポーター等に案内している。