
2024年の現役引退後もラ・リーガのレアル・マドリードの動向に注目を続ける同クラブ(20147-2024)と元ドイツ代表のレェジェンドであるトニ・クロース氏が、7月5日付けの自身のポッドキャスト番組『Einfach mal Luppen』内で、マドリードの現状と改善点について詳細に語った。システム構築の必要性や守備面の不安、同クラブ期待のトルコ代表MFアルダ・ギュレルの起用に関する意見まで、多角的な視点から分析している。
クロース氏はまず、チーム再建において最重要なのは「集中力と明確なシステム」であると指摘。その上で、「新しい戦術の構築が先にあり、それに基づいて不足している選手を見極めるべき」と語り、クラブの補強方針にも一定の示唆を与えた。
また昨2024/25シーズンに苦しんだ守備の連携についても問題提起。「チーム全体で守っているという感覚があれば、ボール奪取時のエネルギーも大きく変わる。逆にその感覚がないと、常に裏を取られたり、プレッシングも後手になる」と述べ、組織的な守備意識の欠如が攻撃面へも悪影響を及ぼしていたと分析。
加えて、指導者として注目されるマドリードのシャビ・アロンソ監督については「明確なビジョンをチームに伝えることができる」と信頼を示し、「守備を整えれば、攻撃でも支配できるようになる」と期待を寄せた。
さらにクロース氏は、出場機会こそ限られながらも高い評価を受けているギュレルについても言及。「10番のポジションでライン間に入り込めるなら、1対1で負けても目をつぶるべきだと思う。大事なのは、彼が役割を明確に与えられていて、守備のタスクにも関与することなんだ」と述べている。
昨今調子の上がらない同クラブだが、レジェンドのアドバイスを参考に今2025/26シーズンのタイトル獲得レースの本命となれるのか注目したい。