11日昼ごろ、Xで「世界最小エアコン」なる言葉がトレンド入り。怪しげな“詐欺商品”が話題となり、そのぶっ飛んだ宣伝文句にツッコミが集まっている。
■突如話題になった「世界最小エアコン」
発端となったのは、フジテレビ系のニュースネットワークであるFNNプライムのオンライン記事。
同社は今週月曜、夕方のニュース番組『Live News イット!』で偽のサーキュレーター広告について報じており、今回は新たに携帯用ファンを取り上げた。
問題の商品は「パナソニック開発の世界最小エアコン」とうたっており、広告画像にはヤマダ電機やグッドデザイン賞などのロゴも記載されている。
しかしフジの取材によると、これらの組織は開発・販売に一切関与しておらず、勝手に名前やロゴを使われたという。
これだけでも充分に悪質だが、驚くべきはその宣伝文句だ。
商品説明には「外気温が40度でも16度の風を感じられます」など、最新科学でも到底及ばない技術が記載されている。
■「嘘だとわかる」「ノーベル賞級の発明だわ」
さらにその温度は「起動から3秒以内に体感温度を16度下げます」としており、即効性がある模様。気になる原理は「最新のAIスマート冷却技術と軍事級の冷却チップを搭載」とのことだ。
しかし、これには「理科や数学の知識があれば、この一言だけで嘘だとわかります」「これが現実なら、体感じゃなく本当に冷たくなってしまう…」「全て本当に実現するならノーベル賞級の発明だわ(笑)」とのイジリやツッコミが相次いでいる。
■TikTokやYouTubeに広告動画が
問題の広告は、6月末ごろからTikTokやYouTubeで目撃が確認されているもの。
一社ではなくさまざまなサイトで販売されており、説明文も出品ページによって異なる。ECサイト最大手のAmazonでも複数出品されていて、安いものでは500円台も。
ほぼ炎上といっていい今回の話題で、面白半分に買う人も出てきてしまうかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)