チェイス・アンリ 写真:Getty Images

 元U20日本代表DFチェイス・アンリは、ブンデスリーガ所属VfBシュツットガルトを退団する模様。FW北野颯太、日本代表MF川村拓夢所属のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクへ移籍することが決定的だという。

 同選手はトップチーム昇格1年目の2024/25シーズンにブンデスリーガ12試合でプレーも、2025年3月に内転筋の筋繊維断裂という大怪我を負い、一足早くシーズン終了。ドイツ紙『キッカー』は5月はじめの時点でシュツットガルト退団が既定路線と報じていた。

 その後、コンディション不良が原因でザルツブルク移籍が破談に終わる可能性が6月はじめに報じられたものの、オーストリア紙『ザルツブルガー・ナハリヒテン』は7月11日に「アンリはザルツブルクへの移籍がほぼ完了」と報道。シュツットガルトでの出場機会の少なさに触れた上で、「FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表に招集されることを目標にしている中で、出場機会を求めている」と選手サイドの意向も伝えている。

 一方でオーストリア『Krone』は6月24日に「ザルツブルクは日本人の才能豊かなセンターバックがトライアルを経て近日中に契約を結ぶ見込みだ」とリポート。ザルツブルクのセカンドチームにあたるリーフェリングに合流するというが、当該選手がアンリである可能性も考えられる。

 直近1年間でA代表入りがないものの、北中米W杯でのプレーを目標にしているアンリ。UEFAチャンピオンズリーグで、レアル・マドリード所属FWビニシウス・ジュニオールとマッチアップするなど、大舞台で経験を積んでいるとはいえ、ザルツブルクでセカンドチーム合流となれば、目標達成への道のりはより険しくなるかもしれない。