
ラ・リーガのバルセロナは、移籍市場における影響力を失いつつあるのかもしれない。同クラブは慢性的な財政問題により、選手登録の遅れやラ・リーガからの選手登録の不許可のリスクが現実的に起きており、選手や代理人がそれに備えた対策を講じている。
スペインメディア『AS』によると、プレミアリーグのリバプールに所属するFWルイス・ディアスは、バルセロナ移籍の交渉の際に選手として登録出来ない等の事態が発生した場合に備え、「スポーツ的損害」に対する補償条項を契約に盛り込むよう代理人を通じて求めているようだ。ラ・リーガの財政規制により、バルセロナは新戦力の選手登録を制限されていることが原因と推測される。
実際に、同クラブに所属するFWダニ・オルモは、ブンデスリーガのRBライプツィヒからバルセロナへ昨2024年夏に移籍したが、すぐには登録されず、ラ・リーガ2024/25シーズンの第一節と第二節を欠場した。
また、UKメディア『Mirror』は、バルセロナがアスレティック・ビルバオのFWニコ・ウィリアムズを獲得できなかった一因について、同選手の代理人が、ウィリアムズが選手としてラ・リーガに登録されなかった場合に契約を解除できるリリース条項の設定を求めたことだったと報じている。
そのバルセロナに移籍噂のあるディアスは2024/25シーズン、プレミアリーグで36試合に出場し13ゴールを記録。チームメイトのFWモハメド・サラーに次ぐチーム2位のゴール数で、アルネ・スロット監督の下、リバプールのリーグ優勝に貢献した。同選手は現在クラブとの契約をあと2年残しており、クラブは引き留める構えを見せている。
ただし、ブンデスリーガ王者のバイエルン・ミュンヘンもディアスに関心を示しており、今後の動向に高い注目が集まっている。