元千葉ロッテマリーンズ選手で元福岡ソフトバンクホークス取締役の小林至氏がYouTube「小林至のマネーボール」を更新。北海道日本ハムファイターズの2軍本拠地移転について語った。
■日本ハムが2軍本拠地を北海道に
小林氏が日本ハムが2軍の本拠地を現在の千葉県鎌ヶ谷市から、北海道内に移転する方針を発表した話題を取り上げた今回の動画。
前半部では日本ハムの2軍本拠地が多摩川グラウンドから相模原球場、そして鎌ヶ谷に至った経緯などを解説する。
そしてスタッフから「2軍の本拠地の移転先」を質問されると、エスコンフィールドHOKKAIDOと同じ北広島市を挙げた。
■北広島市が有力?
北広島と予想した理由を質問された小林氏は「まず1軍と同一エリアでしょ。施設の共用、選手の移動。スカウティングの効率は抜群ですよ。エスコンのFビレッジと連動したブランド展開ができると、日本ハムファイターズは考えているんだと思います」と説明。
続けて「人材、ノウハウ、物流が集中しているじゃないですか。線路から見るとFビレッジの後ろ側が森なんですよ。 あの森をもうちょっと切り開けば、 できちゃう思います。たぶん、そうしたいんだろうなという感じはしますね」と語る。
一方で2軍の独立採算を目指すのなら、北広島では難しいかもしれないと指摘し、その理由を解説した。
■苫小牧もある?
北広島以外の候補地については「ダークホースは苫小牧。道南最大の工業都市でね、王子製紙やキリンビールなど大企業があるんですよ。新千歳空港からのアクセスも良好ですし、土地も潤沢。自治体の姿勢も積極的でね、財政余力もある」と理由を語る。
動画ではその後、ファンから囁かれている北海道に移転することによる各球団の「遠征費の増額問題」についても詳細を解説。「負担が増えるので、ブーブー言っている球団はあるかもしれない。『承認しない』というかも」とコメント。
また、政令指定都市は難しいと持論を展開し、「札幌市の可能性は0%」と話していた。
■1軍と2軍の本拠地が異なっていた
日本ハムは東京ドームを本拠地としていた1997年から鎌ヶ谷市に「ファイターズタウン鎌ヶ谷」を開設。2003年の北海道移転後も鎌ヶ谷を使用し、1軍と2軍で本拠地が異なる状況が続いていた。
ただし、東京ヤクルトスワローズ、千葉ロッテマリーンズも埼玉、広島東洋カープは山口を2軍の拠点にしており、異なるケースは珍しくはない。
そんななか、2025年7月、日本ハム球団が施設老朽化などを理由に北海道に移転する方針を表明。現在、2030年の移転を目標に移転先を選定する作業に入っているものと見られる。
移転で1~2軍間の移動がスムーズになるなどメリットも多いが、寒い北海道で春先の試合が行えるのか、他球団の遠征費増額をどうするのかなど、クリアになっていない問題もある。