元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が9日、公式YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』を更新。北海道日本ハムファイターズの完投数の多さについて語った。
■点差が開いたら「降ろしてあげるとか」
今回のテーマは、投手の「登板過多問題」について。
最近は猛暑で体調不良者が続出しており、高木氏は「やっぱ疲れるだろうな。完投とか意識して投げてるからな。点数(点差)があったとしたら降ろしてあげるとか。そうしていかないとね。1対0とかでエースが投げてて、ブルペンも含めて1番良いってなると、完投ってなってくるんだろうけど」と語る。
■日本ハムのまねは危険?
そんななか、8日時点でパ・リーグ首位の日本ハムは先発陣が奮闘しており、ここまで両リーグ断トツの17完投を記録している。
高木氏は「日本ハム、15完投ぐらいしてると思うんだけど。これがトレンドというか、流行りというか。“完投しないとダメなピッチャーだ”みたいな。途中で降りられないっていうのが、球界を席巻し始めてるよね。それが危険なことにはなってきてるんじゃないのかなって感じはする」と述べた。
■高木氏が心配なのは…
「1番心配」「登板過多がくる」と挙げたのは、チーム最多4完投の伊藤大海。前回は体調不良もあり、新庄剛志監督は5回で降板させた。高木氏は「大正解だよ。このまま投げ続けたらシーズン持たないんじゃないかって思うよね」と話す。
他の球団に向けては「完投ばっかりに気を取られる必要もない。日本ハムは完投させてるけど気を取られてるわけじゃないからね」と伝えた。
■「それが危険なことになってきてる」
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(文/Sirabee 編集部・荒井どんぐり)