
ロンドンを拠点とする両クラブが、今夏の移籍市場で大きな動きを見せているようだ。
プレミアリーグのアーセナルは、チェルシーに所属するウインガーでイングランド代表のFWノニ・マドゥエケの移籍に関してチェルシーと原則合意に達しており、細部の調整が続けられているとUKメディア『BBC Sport』が7月11日に伝えた。
同メディアは、マドゥエケ本人がアーセナルとの個人合意に至っていることも報じている。移籍金は5,000万ポンド(約98億5,660万円)をわずかに上回る見込みと伝えられた。
マドゥエケは現在、チェルシーの一員としてFIFAクラブワールドカップ2025に出場中で、9日行われたブラジル1部のフルミネンセとの準決勝(2-0)では途中出場していた。
2023年1月にオランダ1部のPSVアイントホーフェンからチェルシーに加入後、92試合に出場し20ゴールを記録。プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーの下部組織出身で、オランダでは4年半(2019-2023)プレーしていた。
マドゥエケはチェルシー加入以降、リーグ戦では出場時間の88%を右サイドで記録しており、アーセナルのFWブカヨ・サカの負担を軽減できる戦力とみなされている。サカは2021/22シーズンから2023/24シーズンまでにリーグ戦114試合中108試合に先発しており、直近のシーズンではハムストリング負傷により約3か月離脱していた。
マドゥエケは左利きで右からのカットインが得意なタイプだが、昨2024/25シ-ズン終盤には、チェルシーのエンツォ・マレスカ監督の下で左サイドでも起用された。リーグ戦最後の5試合中4試合とUEFAカンファレンスリーグ決勝では左サイドで先発し、6月8日に行われた2026FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のアンドラ戦(1-0)でも左に入り、FWハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)の決勝点をアシストしている。