
FIFAクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)準決勝での惨敗を受け、ラ・リーガのレアル・マドリードが内部の問題と向き合わざるを得ない状況に直面しているようだ。
7月5日に行われたクラブW杯準決勝でマドリードは、リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)に0-4で敗戦。PSGのMFファビアン・ルイスの2ゴールとFWウスマン・デンベレのゴールにより前半で3失点。試合終了間際には途中出場のFWゴンサロ・ラモスにも追加点を許した。
マドリードはFWキリアン・エムバペ、FWビニシウス・ジュニオール、MFジュード・ベリンガムを含む豪華布陣を擁していたが、反撃の糸口をつかめないまま試合を終えた。
スペインメディア『マルカ』によると、マドリードのシャビ・アロンソ監督はこの敗北を受け、エムバペおよびビニシウスの2選手と個別に話し合う意向を示しているという。特に懸念されているのが、両選手のオフザボール時の運動量の不足であるようだ。
また、マドリードのクラブ幹部はチーム全体の連携不足と、昨2024/25シーズンから繰り返されているチームメイトに対する否定的な態度に懸念を強めており、こうした問題の是正に向けアロンソ監督を支援する姿勢を示している。
中でもビニシウスは、1年前にはバロンドール候補にも挙げられていたが、ここ最近のパフォーマンスは明らかに下降線をたどっており、クラブ内でも問題視されているという。エムバペは病気明けでこの試合が今大会初の先発出場だったが、それでも守備面での消極的な姿勢が問題となっている。
こうしたチームの一体感の欠如については、マドリードのカルロ・アンチェロッティ前監督も退任前に指摘していた問題だった。アロンソ監督は就任からまだ6試合だが、同様の課題をすでに把握しており、クラブからの全面的な支援を受けて立て直しに取り組む姿勢を見せている。