【シンガポール時事】フランスのエネルギー大手トタルエナジーズと日本の石油元売り最大手ENEOS(エネオス)による合弁会社トタルエナジーズENEOSリニューアブルズ・ディストリビューション・ジェネレーション・アジア(TEERDG)は8日、シンガポールの海運物流大手リー・ファット・ヤップ・キー(LHYK)の物流施設2カ所に太陽光発電システムを導入し、稼働したと発表した。
合計出力は1.2メガワットピーク(MWp)で、年間約1600メガワット時(MWh)を供給する見込み。シンガポールの一般的な4部屋の公団住宅(HDBフラット)350戸以上の1年分の電力使用量に相当し、毎年約600トンの二酸化炭素(CO2)排出削減が期待される。
長期電力購入契約(PPA)に基づき、LHYKに初期投資の負担はない。設備の資金調達、設置、運用、保守はすべてTEERDGが担い、LHYKは契約期間中に生産された電力を購入する仕組みとなっている。
TEERDGは、トタルエナジーズとエネオスが50%ずつ出資し、アジアにおける事業用太陽光発電設備の展開を目的としている。今後5年以内に総発電容量20MW規模の分散型太陽光発電システムの開発を目指している。(了) (記事提供元=時事通信社) (2025/07/09-14:32)