オトリつなぎに苦労する時間もあったが、後期放流分のアユが18cmのオトリごろになって釣れ、助けられたのを覚えている8月末のこと。
新魚戸橋上流
新魚戸橋上流で9月21日に釣った27cm級。橋から200m上流は右岸に荒瀬が連続してぶつかり、最後は左岸に絞れてガンガン瀬になって淵に流れ込む豪快なポイントが本命だが、橋の上流300mに消防用のスロープがある。スロープの正面はチャラだけど意外とアユが着いているから、これも見逃さないでほしい。

世紀橋下流
最後は東白川の世紀橋下流の渇水時の風景。橋下流100mのドンドン瀬は平水だと手に負えない急流だが、9月27日は渇水で白泡の切れ目にオトリをねじ込むポイントが見えて連発した。26~27cm級6匹を含め20匹オーバーで、クーラーがパンパンだった。

良型フィーバーに期待
年々アユ釣りは大型化、後期化しているのは地球温暖化のせいか。近年の種苗技術の向上でハイブリッド、背掛かりDNAなど聞き慣れない名の稚アユが登場しているが、川という自然相手の環境に放たれる。
一昨年の白川は大雨増水、昨年は超渇水で稚アユには厳しい環境だったに違いない。今年は適度な天候と水量に恵まれ、解禁日を迎えることを願いたい。そうなれば良型でフィーバーする白川本来の解禁風景を、期待してならないのは私だけではないと思う。
<週刊つりニュース関東版APC・栃井千万人/TSURINEWS編>