南港で釣ったタコの倍はあろうかというサイズ感。沖堤防でのポテンシャルをはっきりと感じた瞬間だった。しかもこれが、筆者にとって沖堤防での人生初タコ。じんわりと感動がこみ上げた。

青物不発の『岸和田一文字』で1kg超えマダコ浮上!【大阪】タコエギにヒットタコジグ+キビナゴ巻きで沖堤防初タコ(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

 

人生初の1kg超えマダコ浮上!

その後、空はいっそう暗くなり、パラパラと雨が降り始めた。青物を再度探るも状況は変わらず、潔く見切って、残りの時間はタコへ全振りすることに。13時の迎えの船まで残り約1時間。片付けの時間を差し引くと実釣時間はさらに短い。

なんとかもう1杯追加したい——そんな思いでエギを投げ続ける。11時52分、風が海面をさざ波立てる中、カケアガリに沿って広く探っていたタコエギに違和感。竿でそっと聞いてみると、「ニューン」とした重みが伝わってくる。

しっかりと溜めをつくり、全力でフッキングを入れると、これまでに感じたことのない重量感が硬い竿を大きく曲げた。ドラグはほぼフルロック。それでもひと巻きごとに「ジッジッジッ」と滑るほどの負荷。

慎重にやり取りし、水面に浮かび上がってきたのは、自身の過去最大サイズとなるマダコ。1.23kg――自身初のキロアップだった。

青物不発の『岸和田一文字』で1kg超えマダコ浮上!【大阪】タコエギにヒット初めてのキロタコに大感動(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

その吸盤の大きさ、質量感にしばし息をのむ。この日、岸和田一文字では他にも数匹のタコが上がったようだが、幸運にも筆者が釣ったものが最大サイズだったという。

青物不発の『岸和田一文字』で1kg超えマダコ浮上!【大阪】タコエギにヒット大迫力の吸盤(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

青物狙いで始まった一日が、思いがけず沖堤防タコ釣りの可能性を実感する展開となった。釣りは、狙いを変えれば世界が変わる。次の岸和田一文字でのタコ釣りが、今から楽しみで仕方がない。

釣行動画

<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>