
国の登録有形文化財!
港の近くにある大正時代の銀行のような洋風建築は石崎汽船の元本社。石崎汽船は今も伊予鉄グループの海洋部門を担い、広島や呉と松山を結ぶスーパージェットを運航しています。
今は本社は松山観光港のある高浜に移っていますが、20年ほど前まで本社として使用していました。三津浜が松山の海上交通の重要な拠点として位置づけられていた証です。なお、三津浜港からは今も防予フェリーが山口県の柳井港までフェリーを運航しています。
海上交通の要衝として開けた三津浜は当然漁船も多く停泊しているのですが、
中でも目を引くのはこの渡し船。「三津の渡し」と呼ばれ、500年の歴史を誇ります。ここに橋を架けると漁船が停泊地に入れなくなるので今も渡し船が向かいの港山地区との間を結びます。松山市道の一部という扱いなので、運賃は無料なのもありがたいです。

壁画にも描かれる渡し船。
古きと新しきが融合する港町、三津浜。いかがだったでしょうか。
道後温泉本館は5年半の修復作業を終え営業を再開し、JR松山駅も新たに高架駅に生まれ変わりました。新たに生まれ側つつある松山の町の姿を楽しみつつ、少し郊外に出て三津浜の町も歩いて楽しんでもらいたいと思いました。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年6月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。