ミッチェル・ランゲラック  写真:Getty Images

 Aリーグ・メンのメルボルン・ビクトリーに所属するGKミッチェル・ランゲラックが、18年にわたるプロキャリアを終えることが明らかになった。日本ではJ1リーグの名古屋グランパス(2018-2024)で数々の記録を打ち立てており、オーストラリアでもその功績が引退に際して注目されている。

 『Aリーグ公式サイト』は、7月10日に欧州でのプレーを経て名古屋に加入したランゲラックについて、2021年と2024年にJリーグカップを制したことや、2021年には823分間の無失点記録を達成したことを伝えており、こうした実績を理由に「名古屋のクラブレジェンド」として紹介している。

 ランゲラックは2008年にビクトリーでプロデビュー。その後、ブンデスリーガのボルシア・ドルトムント(2010-2015)やシュトゥットガルト(2015-2017)、当時ラ・リーガに所属していたレバンテ(2017、現2部)を経て、J1リーグへ移籍。名古屋では安定したパフォーマンスを長年維持し、クラブにとって欠かせない守護神だった。

 2025年1月に古巣ビクトリーと18か月契約を結び、復帰。アーサー・ダイルズ監督のもとで11試合に連続出場し、グランドファイナル進出に貢献したが、レギュラーシーズン終盤の負傷により決勝シリーズ出場は叶わなかった。

 ランゲラックは「キャリアの始まりと終わりをこのクラブで迎えられたことは幸運だった。海外で多くを学び、在籍したクラブすべてに感謝している」と語ったことを同サイトは伝えている。今後はビクトリーのアカデミープログラムで指導者として後進の育成にあたる予定のようだ。