CNNの恐怖指数がExtreme Greed域に入ったのが話題であるが、曲げるのはあくまでも機関投資家のセンチメントであり、機関投資家のセンチメントの曲げ方と比べると、恐怖指数はそこまで逆指標ではない。
その曲げる「機関投資家のセンチメント」、或いは「曲げる機関投資家」のセンチメント、を表すNAAIMは99ポイントを付けており、過去100が上限というわけではないものの、極めて上限に近くなっている。2週間前のピークは逆指標として役に立たなかったが、再び上値追いで曲げる可能性は高まりつつある。
NAAIMとは逆にインサイダーの売りはやや長引いている。
自社株買いはほぼ完全にブラックアウトに入ったため、買い手はシステマティック勢に限られてくる。
7月のシーズナリティはかなり強く、最後に7月がマイナスに終わったのは2014年である。シーズナリティが悪化し始めるのは8月に入ってからである。
ここからの一週間は指標も重要な決算もなく平和であり、せいぜい来週のCPIが少し警戒されている程度である。ただ7/7月曜の米国時間正午に書簡送付がデジタルイベントとして控えており、ここに主要国が入るかどうかが要チェックである。
イーロン・マスクがアメリカ党を結成するとのニュースはTSLAにとってややネガティブと見られている。書簡まで消化できればあとはあまり懸念材料がなくなってしまう。
テクニカル。週足は実体の長い下ヒゲ陰線となり、6175が週足サポートとなる。連日の過去最高値更新からレジスタンスの方は見つけづらく、6175までの区間で再び淡々と押し目買いをするしかない。
通商関連のイベントの影響は、やはり1日2%の下げを作れたかどうかで決定される。週足的には6175を下に切ったら再考になる。それさえもないならイベントショートは危険である。
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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2025年7月7日の記事を転載させていただきました。