
ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンは、FIFAクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)2025の7月6日に行われた準々決勝、リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)戦に0-2の痛恨の敗退を喫した。その試合中に、バイエルンのMFジャマル・ムシアラが腓骨を骨折するという深刻な負傷を負い、少なくとも4か月の離脱が見込まれている。攻撃陣の層が薄い中で起きたこの負傷により、バイエルンは10番と左サイドの補強を急務としている。
こうした状況の中で噂になったのが、クラブW杯限りでバイエルンを退団するベテランFWトーマス・ミュラーとの契約延長だった。クラブのレジェンドであるローター・マテウス氏は、ムシアラの離脱を受けてミュラーに短期契約を提示すべきとの意見を同日にドイツメディア『Bild』に寄せた。
しかし、バイエルンのマックス・エーベル取締役は「ミュラーと延長することは考えていない。議論もしていない」とPSG戦後にメディアに語り、可能性を完全に否定したことが様々なメディアを通して伝えられた。
35歳のミュラーは、6日のクラブW杯でのPSG戦がバイエルンでのラストマッチとなった。同選手はもう1年プレーする意思を示していたが、クラブは今こそ別れの時と判断し、新契約を提示しなかった。
なお、ミュラーは現役続行を希望しており、すぐに引退する予定はないが、欧州内での移籍は現時点で可能性が低く、アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)のクラブからの関心が寄せられている。