
名古屋グランパスは7月9日、ブラジル1部フルミネンセから期限付き移籍で獲得したブラジル人FWレレが、2025シーズンの公式戦に出場できないと、FIFA(国際サッカー連盟)から回答があったと公式発表。ブラジル国内では、移籍金の支払いに注目が集まっているようだ。
現在27歳のレレは、2025年1,2月にフルミネンセの一員としてリオデジャネイロ州選手権でプレー。同年4月にセアラーSCへ期限付き移籍した後、ブラジル1部リーグ戦7試合に出場していたが、6月にセアラーへの期限付き移籍が打ち切られ、名古屋へ加わっている。
レレの移籍金については、ブラジル『netflu』が6月9日の時点で、レンタル料130万レアル(約3,400万円)、買い取りオプションの設定額は150万ドル(約2億1,700万円)と報道。フルミネンセは期限付き移籍の終了に伴い、セアラーに対して190万レアル(約5,000万円)を支払うこともあわせて伝えていた。
名古屋の声明を受けて、ブラジル『Diario do Nordeste』は9日に「レレは名古屋でプレーできないが、セアラーには195万レアル(約5,000万円)を貰う権利がある」とリポート。声明の詳細を紹介した上で、「195万レアルはセアラーとの契約が早期終了した場合に発生するものだ」と主張している。
FIFAは選手のシーズン中の移籍に関して、登録自体は最大3クラブであるものの、その期間は2クラブでしか公式戦に出場できないという規定を定めている。この一件では、リオデジャネイロ州選手権がFIFAの認める公式戦に該当するかどうかが争点となっていたが、FIFAは州選手権が公式戦に該当するとジャッジした。