
スタッド・ランスは、オリンピック・リヨンの2部降格処分取り消しにより、2部降格が決定。日本代表MF伊東純也、FW中村敬斗、DF関根大輝の去就に注目が集まるなか、中村に再び移籍の可能性が取りざたされている。
中村の去就を巡っては、フランス『トップメルカート』は6月24日に退団の可能性を報道。欧州の移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏がサウジアラビア1部アル・フェイハFCからの関心を報じると、フランス『Foot en France』はオリンピック・マルセイユ、ニースからの関心を伝えていた。
一方でフランス『L’union』は7月4日に「残留見込み」とリポート。これによると、クラブ幹部は、2028年6月まで契約を残している同選手の残留方針を確認したとのこと。欧州他クラブからのオファーがなく、本人が中東移籍を望んでいないものとみられた。
しかし、ランスの情報を扱う『Reims VDT』は9日になって「中村にスポルティングCPが関心」と報道。移籍金は1,500万ユーロ(約25億6,700万円)にのぼるとみられるが、スポルティングからの正式オファーの有無には触れていない。
スポルティングは2025年夏の移籍ウィンドウで、FWヴィクトル・ギェケレシュをアーセナルに放出する見込み。同選手はすでにアーセナルと個人合意に達しており、移籍金は6500万ユーロ(約110億円)とみられるが、土壇場でクラブ間交渉が破談となる可能性は僅かながら残っているとみられる。その場合、高額な移籍金で中村を獲得するとなれば、契約期間が残り1年であるMF守田英正を放出し、一定額の移籍金を確保する可能性も考えられる。
なお、伊東の去就については、『L’union』が「契約期間が残り1年であるため、移籍の可能性もある」と報道。ただ、現時点で他クラブからの正式オファーが報じられていない。32歳という年齢を踏まえると、オファーが届かず残留に落ち着くというケースもあり得る。