サンフレッチェ広島 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島は韓国1部FCソウル所属のEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)韓国代表DFキム・ジュスンの獲得を狙っている模様。欧州クラブとの争奪戦で敗れる可能性があるという。

 現在24歳のキム・ジュスンは、身長186センチで左利きのセンターバック。FCソウルの下部組織出身であり2021年3月から1年半にわたり韓国国軍傘下の金泉尚武でプレー。2022年9月に兵役期間を終えてFCソウルに復帰すると、同クラブの主力選手として活躍。2025シーズンもリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場と、守備陣に必要不可欠な存在であり続けている。

 韓国『スポーツ朝鮮』が9日に伝えたところによると、キム・ジュスンには国外の複数クラブが関心。広島が移籍金100万ドル(約1億4,600万円)でオファーを提示したほか、ドイツ2部FCニュルンベルクが40万ユーロ(約6,800万円)を提示。中東方面からは100万ドル以上のオファーが届いているという。

 広島がニュルンベルクよりも高額な移籍金を用意しているとみられるが、同メディアは「選手本人は欧州移籍を最優先にしている。それが実現しない場合は、Jリーグへ行く」と報道。今後、ベルギー1部、オランダ1部、イングランド2部所属クラブからオファーが届く可能性もあるという。

 なお、広島は2025年6月以降の移籍ウィンドウでMF井上潮音、MF松本大弥、GK川浪吾郎を放出。ディフェンダーでもイヨハ理ヘンリーがRB大宮アルディージャへ期限付き移籍。即戦力のセンターバック獲得に本腰を入れているとみられる。

 7月7日の中国戦でフル出場して1ゴールを挙げるなど、国際舞台でも結果を残しているキム・ジュスン。欧州クラブが100万ドル以上の移籍金を用意してオファーを提示した場合は、広島行きの可能性が消滅するかもしれない。