
サガン鳥栖からFC東京へ期限付き移籍中のブラジル人FWマルセロ・ヒアンには、以前から海外移籍の可能性が報じられている。すでにクロアチア1部ディナモ・ザグレブをはじめ海外複数クラブからの関心が取りざたされているが、鳥栖は高額な移籍金を求めているという。
Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は7月4日、UAE国内の2,3クラブからの問い合わせを報じていたが、獲得を狙っているクラブはUAE1部アル・ワフダとアル・ナスルSCであるとのこと。9日になって「アル・ワフダは210万ユーロ(約3億5,500万円)、アル・ナスルSCは310万ユーロ(約5億2,400万円)のオファーを提示した」と伝えているが、鳥栖は500万ユーロ(約8億5,000万円)を要求。いずれのオファーも却下したという。またUAEメディア『UAEキック』は、アル・ナスルSCの提示額を300万ドル(約4億5,000万円)と伝えた上で、「日本のクラブ(鳥栖)はこのオファーを受け入れなかった」と報じている。
そんなヒアンは中東のみならず、欧州からも熱視線を浴びている模様。クロアチアメディア『germanijak』や『sportske』は6月中旬に同国1部ディナモ・ザグレブ移籍の可能性を伝えているが、鳥栖は1000万ユーロ(約16億6,000万円)以上の移籍金を要求している模様。6月下旬に要求額を大幅に引き下げたというが、ダニーロ氏が伝えた情報を踏まえると、依然として9億円程度の移籍金を求めているとみられる。
ヒアンはブラジル1部ECバイーア、横浜FCを経て、2023シーズン終了後に鳥栖へ移籍。2024シーズンにJ1リーグ戦で14ゴール2アシストを挙げたが、クラブのJ2降格に伴い、FC東京へ期限付き移籍している。2025シーズンもここまでJ1リーグ18試合の出場で6ゴール3アシストと結果を残しているほか、23歳とさらなる成長が見込めるだけに、鳥栖は中東クラブとの移籍交渉で強気の姿勢を見せているとみられる。